かめかめこがめ

長女Haruko、不登校になりました。

青い炎

クリニカルアートの教室にて

 

今回のお題は「炎」

 

多くの子が、赤やオレンジなどの暖色を基本としている中、Harukoが描いたのは青い炎でした。

 

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静かに揺らめきながら、けれど力強く立ち上がる炎。まるでHarukoの胸の内を表しているようです。

白色は、炎か煙か。

いずれにしても、燃え上がる炎が昇華していくような、清々しさも感じます。

 

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特殊な砂入りの絵の具を使っており、ところどころ厚塗りされた部分があります。それが一層炎の揺らめきを感じさせます。

 

弟のカイの作品はこちら。

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中央に何かがあり、そこからメラメラと燃えているみたい。とはアート教室の先生の感想です。

彼の炎にも青が混ざっていますが、Harukoの真似をした訳でもなく、たまたま2人とも青を使いたくなったのだそう。

多数いる生徒さんの中で、青系の色を用いたのは我が家の子たちだけでした。

やっぱり、きょうだいは感性が似ているのかな。

 

つきがきれいだったから

今夜は満月。月が綺麗ですね。

そういえば、昨日の、雲間からのぞく少し満ち足りない月も綺麗でした。

 

昨日の学童からの帰り道、Harukoの弟カイ(小1)が月を見て

「いいことかんがえた!!」

 

彼は、何かを閃くとワクワクが止まらなくなります。

家に着くまで、「いいこと」が楽しみな様子でウキャウキャ笑っていました。

 

帰宅後、

「たまごある?」

 

どうやら、卵料理にチャレンジするようです。

 

カイは、普段からオリジナルでお料理をすることが大好きです。私は、カイがお料理をするとき、基本的に危険なとき以外は口を出さずに見守ります。

 

さて。カイがお料理を始めました。

卵を割って、白身と黄身に分けて

黄身には醤油を少し

白身には塩を少し

それぞれ入れてかきまぜて

フライパンに、まずは黄身を流し入れ

焼けたら皿に取り、次は白身

白身は炒り卵にしました。

それを皿に盛り付けると…

 

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おつきさまに、くもがかかっているところ!つきがきれいだったから、おもいついたの!!

 

発想がいいね!

もちろん、お料理は美味しくいただきました。

 

 

 

 

 

 

これは、ぼくのことだね

「ぼくは、ママのたからもの!」

と公言して憚らない長男カイ(小1)。

彼は、清々しいほどに"自分大好き"です。

 

カイ君、好きな人いる?と聞くと、

「1番はママでしょー、あとおねぇちゃん、チイちゃん(妹)、それからカイくんでしょー」

と、必ず自分をカウントします。

私はそういう意味で聞いちゃいないんだけどね。でも、自分が好きって言えるっていいなぁと思うのです。

 

そういえば、こんなこともありました。

学童からの帰り道の会話です。

 

「きょうね、おたよりもらったの。こうちょうせんせいの、おたよりだよ。そこにね、ぼくのこと、かいてあったの。」

 

えっ?カイくん、何かしたの?

 

「ううん。ぼくが、なにかしたわけじゃないんだけどね。かいてあったの。ああ、これぼくのことだって、おもったの。」

 

なんだろう??校長先生のお便りって、学校便りのことかな??

 

「そう。それそれ。

そのね、おたよりにね

『つよく、やさしく、かしこく、そしてじょうぶなこども』

って、かいてあったの。ね、ぼくのことでしょ?」

 

本当だ!カイ君のことだね!強いし、優しくて賢いし、そして丈夫だ!

 

 

…これらは、カイの通う小学校の児童目標として、毎回学校便りの冒頭に書かれている言葉です。

初めて学校便りを貰ったカイは、これを見て、「僕のことだ!!」と嬉しくなったようなのです。

 

これを聞いて、私まで嬉しくなりました。カイが自分をそのように感じていることに、です。

 

それまで、時々学校で「つよい子」に叩かれたり、キツい言葉を浴びせられたと、家でベソをかくことがありました。

そんなとき「その子は、力は強くても、その強さは、人としての強さじゃない。」と話して聞かせていました。どうやらその中で、「ぼくは、ほんとうのいみで『つよい』ひとになる」と幼心に考えたようなのです。

 

自分で「ぼくは、つよく、やさしく、かしこくて、そしてじょうぶなこどもなんだ」と思ってそのように振る舞えば、実際にそのように成長するのでは?などと思っていますが、どうでしょう。

がんばろうね、カイ!

 

たからのちず

昨夜の出来事。

長男カイ(小1)が折り紙の裏に一生懸命何か書いていると思ったら…

 

「ママ、これあげる!」

 

私にその折り紙を渡してきました。

 

裏には『たからのちず』という文字が。そして、その下には何やらぐちゃぐちゃした線が沢山引いてあります。そして、一か所『×』印。

 

どうやら、この×印が宝のありかを示しているようです。でも、私にはどこを指しているのか全く分かりません。

 

すると、カイが私の横から『ちず』を覗き込み、『ちず』を指し示しながら

「ママ、ちずのよみかた、わかる?ここは、かいだんだよねぇ。そしたら、たからは、こどもべやかな?ねるへやかな?ねるへやかもしれないねぇ。」

 

楽しくて仕方がない様子で、ウキャウキャ笑いながら説明してくれます。そして

「ママがんばってさがしてね!」

と言い置いて、カイは二階の寝室へ。

 

 

やれやれ。それでは一丁宝探しでもいたしますか。

私が二階に行くと、寝室に布団の山があり、もぞもぞ動いています。

 

もしかして、コレ??

 

私がわざと大きな声で

「どこかなー?宝はどこにあるのかなー?あれ?ここに大きなものがある!もしかして宝はここにあるのかな?」

と言いながら、布団の山を叩くと、

 

カイが大きな声で

「じゃーん!!!

たからものは、ぼくでした!!」

と叫びながら姿を現したのです。

 

すごい!!

素敵な宝物だ!!

ママの1番の宝物、こんなところに隠れてた!!

 

と、私はカイをもみくちゃにしてギューっと抱きしめましたとさ。

めでたしめでたし。

 

…いや、この「ぼくはたからもの」発言、すごいなと思いました。

これ、ずっとそう思って大きくなったら、かなり強いと思うんです。

 

一度全てに自信を無くしてしまったハルコを見ているから、尚更そう感じます。

同じように育てていても、こんなに思考回路が違う。

きょうだいって、面白いし難しいと改めて思いました。

娘が鼻の穴に小石を詰めた話

日曜日の夜、いつものように9時頃に布団に入り、読み聞かせを終えたとき、3歳の娘チイコが言いました。

 

「チイちゃん、はなにひっかかってるの。」

 

引っかかってる?

鼻に?

指で鼻ほじって、鼻くそ詰まっちゃったのかな?

 

「うん。つまっててとれないの。

でもチイちゃん、とりたいの。

おとさんに、とってもらうね。」

 

と、神妙な顔つきで、父親のいる階下へ降りて行きました。

 

しばらくして、チイコの父親の慌てた声が。

 

「鼻の中に石が入ってる!?」

 

何?

石?

何を言ってるの??

鼻くそじゃないの??

 

混乱しながら私も階下に降り、チイコの鼻の穴にライトを当てて覗き込むと…

 

本当に!

石が入っている!!

 

ピンセットでつまもうとしましたが、ツルツルしていて掴めません。鼻を痛めそうだし、更に石を奥に押し込んでしまいそう。

 

どうしよう?

明日耳鼻科で取ってもらうしかないかな?

でもこれ、明日まで放っておいて大丈夫だろうか…?

 

悩んだ末、小児救急ダイヤルの「♯8000」に電話をしました。

 

これは、こどもの病気などについて、夜間や休日に困ったときに、医師や看護師の方がアドバイスしてくださる、ありがたい電話番号。

全国一律この番号でかけられ、最寄りの相談窓口に自動転送されるという、素晴らしいシステムです。

 

こんなことで電話しちゃってもいいのかな。ご迷惑かも?

なんていささか恐縮しながら、電話してみると…

 

「お母さん、これは救急案件ですよ!!」

 

え!?そうなんですか!?

 

「そうです!そのまま気管に入ったら、窒息の可能性もあります!

お住まいの地域の夜間診療所の電話番号をご案内します。そちらに電話をかけて状況を伝えてください。夜間診療所では、鼻の異物を取る技術のある医師がいない場合は、すぐ救急車を呼んでください!」

 

きゅ、救急車!?

 

事の大きさを知り慌てて夜間診療所に電話しました。

すると、今日の当直医では取れないとの回答。でも、近くの総合病院の夜間窓口に電話して聞いてみるように、と教えていただきました。

すぐさま言われた電話番号にかけると…

 

「分かりました。すぐ来て下さい」

 

とのお返事。

すぐさま支度をして、父親がチイコを総合病院の夜間窓口に連れていきました。

 

夜間窓口は、人でごった返していたそうです。

トリアージを受け、順番を待ち、いよいよ診察。専用のピンセットで、するりと取っていただいたとのことでした。

 

出てきたのは、私の親指の爪ほどの大きさがある小石。

小指の爪よりも小さな鼻の穴に、よく詰め込んだものです。いつの間に、こんな物を詰め込んだんだろう。

小さい子は、本当に何をしでかすか分かりませんね。

 

それにしても。

#8000の医師看護師の方々。

夜間診療所の医師看護師の方々。

総合病院の当直の医師看護師の方々。

休日夜間も働かれている皆さまのおかげで、もしかしたらチイコは命を助けられたのかもしれません。

 

感謝の気持ちでいっぱいです。

本当にありがとうございました。

 

『おさるのジョージ』を見て泣きそうになった話

おさるのジョージ』は、アメリカのTVアニメの日本語版で、毎週土曜日にEテレで放送されています。

 

今朝、この『おさるのジョージ』を見ていて泣きそうになってしまいました。

 

常日頃から、おさるのジョージと一緒に暮らしている"黄色い帽子のおじさん"をすごい人だと思っていましたが…今朝、完全にやられました。

 

今朝放送の2話目「カンズボンをはいて」にて。

 

ジョージは普段裸で過ごしていますが(おさるなので)、とある授賞式のプレゼンターを務めるために、スーツを新調することになりました。

 

一人で試着室に入り、悪戦苦闘の末で出てきたジョージ。

 

ズボンは前後ろ逆。

シャツははみ出している。

ジャケットは袖を通せていない。

でも、とても誇らしげです。

 

それを見た黄色い帽子のおじさんは…。

 

「ジョージ!よく一人で着られたな!蝶ネクタイ、難しかっただろう?」

 

ここで!

私は泣きそうになってしまいました!

 

おじさん!

なんて人なの、あなたは。

 

私だったら、何て言っただろう。

きっと、こんな風には声をかけられなかった。

 

黄色い帽子のおじさんの優しさ。それは、私が持ち合わせていないもの。その事実に胸を締め付けられました。

 

「優しさ」って、もって生まれたものや、育った環境の影響も大きいけれど、学ぶことも出来ると思うんです。

 

私は、もともと黄色い帽子のおじさんのような言動を、自分のものとして持ち合わせていません。

でも、黄色い帽子のおじさんの言動を見て「そうか、こんな風に言えばいいのか」と学んで、それを実行することは出来ます。

 

私も黄色い帽子のおじさんみたいに子どもたちに接したい。

 

できるかな。

できるようになりたいな。

 

これからも、黄色い帽子のおじさんを師匠として、学んで実践し、優しさを自分のものにしていきたいと思った土曜日の朝でした。

アジの干物を描きました

クリニカルアート教室にて。

 

本物の鯵の開きを手に取り、匂いを嗅いで、感じるままに描きます。

魚本来の形、干物特有の乾いた質感。

子ども達がそれらを表現すると、こうなりました。

 

これは、Harukoの鯵

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皮の質感を再現するのにこだわりました。Harukoは、いつも、出来るだけ本物に近づけようと努力します。

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こちらは弟のカイの鯵。いつも通り、目に映るままにとらわれず、ダイナミックに描きます。あるいは、彼の目には、鯵はこのように写っているのかもしれません。

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Harukoとは違う表現ですが、ザラザラした感じが伝わります。本物とは違うはずなのに、(あぁ、魚ってこんな感じだよね)と思わせる作品になりました。
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この後、2匹とも美味しくいただきましたw