不登校児の通知票は、こんな感じです。
発達の特性を持つ娘Haruko(小5)は、現在不登校。
4年生まで、頑張って頑張って学校に通っていましたが、ある出来事をきっかけに完全に不登校となりました。
Harukoは、今はフリースクールに通っています。
フリースクールのメンバーは、入れ替わりもありますが、だいたい毎日8〜10人ほどの生徒さんが通っています。対して先生は、4〜5人。
少人数で、かつ、先生方の目の行き届く環境で、Harukoは毎日楽しく通室しています。
学校に通っていた頃のHarukoは、本当に毎日苦しんでいました。
「みんな楽しく学校に通っているのに、みんなにとって当たり前の事が、なんで私には出来ないの?」
そう言って泣くこともありました。
それでも、「そんなにしんどいなら、学校休もうか?」と声をかけると「行く」と言うのです。
だけど、校門をくぐれない。
やっと校門をくぐっても、玄関で足が動かない。
やっと上履きに履き替えても、教室に入れない。
そんな状態なのに、「休みたくない」というのです。当時の私は、Harukoの真意を測りかねて困惑していました。
最近になって、Harukoが当時の気持ちを話してくれました。
「学校は嫌で嫌でたまらなかった。でも、逃げたくもなかった」と。
そんなHarukoが、今はのびのびとフリースクールに通っています。
フリースクールの存在には、本当に感謝しています。
フリースクールからは、毎月、Harukoが所属する小学校に対して、Harukoの出席状況や活動内容についての報告がなされます。そして、フリースクールの出席は、所属する小学校への出席に振り替えられるのです。
その結果、小学校からは、このような通知票をいただきました。
フリースクールで、色々なことに取り組んだのは知ってるよ。でもこれは、学校の通知票だから、学校での評価を書かないといけないの。だから、空欄にさせてもらうね。
…という、学校の担任の先生の声が聞こえてきそうです。
温かく見守っていただけて、有り難いなぁと思った次第です。